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Tom Pettyなユーティリティシャツを作った。

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jackson browneの日本公演が2週間後に迫り、浮かれたっている10月のはじめに入ってきたTom Pettyの悲報。様々な情報が錯綜しましたが願いは届きませんでしたね。
悲しい気持ちを抱えながらも迎えたjackson browneのオーチャード初日。
オープニングにjacksonがぶちかましたのは
Tom Petty&Heartbreakersの「The Waiting」
これには度肝を抜かされたって方多かったですね。

話を戻します。ユーティリティシャツに。

fbなどを通じて自分のTom Petty感を音楽的な側面からあれこれ好き勝手に書いてきましたが、
常々・・・まぁ悪い癖というか、自分的には当たり前なのですが
音楽とファッションを同軸に置きたい思いから、
自分らしいTom Pettyへのトリビュートはできないだろうかと考えていました。

そこで思い立ったのがTomが大好きなミリタリー系のファッションで何かできないかと。

ここから約一カ月の苦悩がはじまります。

実は・・・ミリタリーに関して僕は全くの門外漢である事(笑)

これは致命的です。
でも何か行動に起こしたい。

一番最初に起こした行動は

手頃なところでそんな雰囲気を味わう。(安易ですよね)

半額くらいになっていたGAPのミリタリーシャツを買う。

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人生初のミリタリーシャツ(笑)

最近「着た切り雀」ってくらい着ています。
車移動が多いのでこういうシャツ(シャツジャケット)て
重宝するんですよね。
これはミリタリー系を見直すきっかけになりました。

しかし・・・
これじゃトリビュートにならない(泣)

よく覗く海外のファンサイトに「Mudcrutch Farm」という
Tom Petty&Heartbreakersのコミュニティがあり、
そこにあった「Petty, The Sharp Dresser」というスレッドをみつけ、
読んでみると・・・

どうやらTom Pettyがステージ衣装として着ているシャツが欲しく
それがどこで入手できるか・・・そんな問いかけのスレッドでした。

写真を見ると2013〜2014年頃にTomがステージで愛用していたシャツを彼は探していたようで・・・

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「これだ」って思いました。
これが作りたいって。

しかし前述のとおり、ミリタリーに関しては門外漢。

Tomのものがハイブランドのミリタリー風なシャツなのか、それともサープラスなのか
それすらわからない。

ちなみに「Petty, The Sharp Dresser」のスレッド主が最終的に到達したのがこれ。 確かにパッチはそれらしいけど、これまったくダメだって思いました。

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ここら辺りがアメリカ人なんだなぁ。 これで大満足なんだろうけど、僕はそうはいかない。

まずパッチの検証から始めた。
右袖と胸の2枚は案外早くわかりました。

右袖の大きいパッチは
米軍第2歩兵師団

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これはJohn Lennonが1972年マジソン・スクエア・ガーデンで行ったOne To One』コンサートで着用していたシャツに同じパッチがついている。
有名な話であるがジョンのシャツは、ニューヨーク近郊のミリタリィショップか古着屋で予備知識無しで選んだシャツ。朝鮮半島の非武装中立地帯をパトロールする『平和を守る兵士』が実際に着ていたシャツ。

その左腕に着けられていたパッチ。
Tomのシャツでは右袖に付いている。

ポケットのフラップ上部のパッチは
米軍第34歩兵師団

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「レッドブル」と呼ばれた赤いタイプではなくゴールド。
これは本来袖に付くのだがTomは胸に。

そしてマチのあるポケットには
米軍第4歩兵師団のアイビーパッチ。
これも本来左袖用であるがTomは胸に。

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パッチは・・・ここまでは案外順調でしたが、
問題は左袖。
ステージでの着用がほとんどのため、ギターを弾いているカットには
ネック側(左袖側)

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画像検索であれこれ探していたら・・・
ありました!左袖。

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しかし・・・
「見えてる部分が少な過ぎる」
なんとか上のアーチ型は「RANGER」である事は解ったのですが
その下が問題。
わずかに見える部分を頼りに雰囲気の似ているパッチを探しまくったら・・・
見つかりました。

どうやら第172歩兵旅団の部隊章。

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なんと!逆さまに付けられている。

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この逆さまが間違いなのか狙いなのかは不明。



パッチはこれで全て判明。


さて、問題はシャツです。

写真から判断するとエポレットが付いたヘリンボーン。
しかもタイト気味。

自分で探していましたが、友人でありミリタリー系も詳しい
ロックガレージさんにも調べてもらっておりましたが・・・
盲点だったのがアメリカ軍もしくは、ハイブランドでアタリをつけていたので
なかなか気がつかなかったのですが、これはオランダ軍のシャツではないかと。

近年のオランダ軍に支給されているシャツは隠しボタンで生地もヘリンボーンではありません。
60年代〜70年代に支給されたシャツがドンズバだと確信したのは、
Tom Petty、オフでもユーティリティシャツ着ることが多く、何枚かオランダ軍の物を着用しています。

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で、1020円(安い!)で手に入れたのが1974年にオランダ軍に支給されたシャツ。
確かにアメリカ軍の物より袖も細身。

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Tomの物とは胸ポケットの長さが若干違いますが、ここは許される範囲かと。

で完成したのがこれ。

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100%を目指すなら、ポケット上の2個のリボン略綬も付けたいのですが
画像で判断不能のため、今回はここまで。

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どうやらTom Pettyにはお抱えのテイラーがお屋敷に常駐しており、Tomのリクエストに合わせ様々な加工をしていたようです。

これは憶測の域ですが、ドンズバのミリタリー放出品を着なかったのは何か理由があるのではないかと。
本来袖に付くパッチを胸に貼ったり、右左変えたり、また逆さまにしたり(逆さまは間違いかもしれませんが)デザインとしてパッチを楽しみたかったのかなぁと。そこには後日談であれ、John Lennonの「平和」に結びつく何か思いがあったのか・・・よくわかりませんが。

まぁ、僕ができるトリビュートって事でこの話は終わりたいのですが。
ガシガシ着ていきます。

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