Jackson Browne 1st (PRプレス) [アナログ盤]
これでPRの旅は終わるのか?
終わらない気がしてきた。
先週のヤフオクで『俺が落とさず誰が落とす?』くらいな勢いのPRプレスを落札。
過去に手に入れた USオリジナル横出しの中では間違いなく最強のグレード。
写真で見る限りとにかくジャケットが美しかったので、敢えてマトリクスの枝が何か?なんて質問はしませんでした。
届いた商品を見て確かに極上であることを確認。
但し・・・・・
もしかしたら、極めて綺麗なうちに再度パッキングされた可能性も(笑)
シュリンクの中で僅かに擦れている箇所があったが、百歩譲ってもこんな綺麗なPRは見たことがありません。
もちろん盤質も。Mと断言してもいいと思います。
さて、問題のマトリクス枝番ですが
SIDE ONE: ST-AS-712383-E AB
SIDE TWO: ST-AS-712384-G DDV
う〜ん、随分レイトだなぁと思い、手持ちの横出し(裏クレジットセンター)PRを見ると
プロモ盤は
SIDE ONE: ST-AS-712383-B
SIDE TWO: ST-AS-712384-C
もう一枚は
SIDE ONE: ST-AS-712383-E
SIDE TWO: ST-AS-712384-F
これを並べて見て気が付いたことが。
今回入手した-E/-Gとプロモ盤の-B/-CとではRUN OUT幅が恐ろしく違うという事。
-B/-Cが10mm欠けるくらいに対し、プロモ盤の-B/-Cは約18mmくらい。
プロモ盤の-B/-Cは約18mmくらいの幅はMOやRIのAからDくらいまで共通で
持論ではですが、セカンドプレスでありながら世間的には長らくファーストプレスと言われてきた
『トップオープンで2裏クレジット列』で枝が-A/-Aが与えられたPRも同じ。
同じPRでありながら何故-E以降にこの差があるのか?
溝幅の違いで音が変わる事は周知の事実。
12inchの45回転などが収容力が多い事は言われていますよね。
同じように溝幅広くRUN OUTの狭いUKやGermany、Netherlands盤あたりがUS盤と違う表現力の物が存在することは納得がいきます。
国民性の違いが音質の好き嫌いなど。
そこで聴き比べ。
今回は溝の内側での差を中心に考え
『Rock Me On The Water』と『My Opening Farewell』で検証。
これは侮れません。番号がレイトであるために比較論外にしていた『-E/-F』に申し訳ない。
今回入手した『-E/-G』はUKやGermanyに匹敵する音圧と奥行きのある音にクリビツ。
同じPRでありながら溝幅の狭いプロモ盤や若いPRとは別物です。
素晴らしいぞ!『-E/-G』
今までPRとMOで論じてきたUS盤の話だったが
PRでこれだけ個体差が出てくると
まだまだPRは止められないかも。
US以外も含めたら14枚に膨れてしまった1st・・・
で、ここからは例によってまたの勝手な憶測ですが、カッティングエンジニアの試行錯誤で再プレスの度に異なるスタンパーを作っていたのではないかと・・・
その結果、『-E/-G』などの溝幅のサウンドはアメリカ人の好みじゃないという結論になったのかな?って。
個々の音が際立つエッジのある感じは溝幅狭いタイプ。
アメリカの若者にはこれだったのではないかと。
あくまでも妄想です(笑)
ここで浮上するのが前述の『セカンドプレスでありながら世間的にはファーストプレス』の存在。
そして何故ここから-A/-Aが始まるのか?
プレス工場の違いであまりに音質が異なる盤が出まわった事と、
クリエイター意図通りの様式に作り直すために
-A/-Aから始まるPRが装いも新たに世に出だのではないかと。
それと最初期と言われる横出しのPRにそもそも-A/-Aは存在するのでしょうか?
プロモ盤が『-B/-C』となればもしかしたら無かったりして。
コメント 0